毎日100%純粋オレンジジュースを飲むだけで、体内遺伝子数千個の発現パターンが変わり、心血管や代謝健康が改善されるという研究結果が発表された。
ブラジルのサンパウロ大学食品栄養学科の研究陣は、成人参加者を対象にオレンジジュースの長期摂取による血液内の免疫細胞ゲノム(Transcriptome)の変化を分析した臨床研究結果を発表した。
研究陣が2ヶ月間、毎日500mlの低温殺菌オレンジジュースを飲んだ成人を追跡観察した結果、白血球内で代謝機能および免疫体系と関連した遺伝子3000個余りの発現が有意義に変化した。 高血圧及び炎症と関連した主要遺伝子の活性が大きく減少した。
特にストレス状況で活性化されるIL6、IL1Bなど炎症誘発遺伝子と腎臓が、ナトリウムを保有するようにするSGK1遺伝子の活性が落ちたことが確認された。 これはオレンジジュースの摂取が血圧を下げ、血管を弛緩させる生化学的メカニズムを明確に立証した結果でもある。
このような効果の核心原因としては、オレンジに豊富な天然フラボノイド成分である「ヘスペリジン(hesperidin)」が挙げられる。 抗酸化及び抗炎作用に優れたこの化合物がコレステロール代謝と糖処理方式の改善に寄与することが分かっている。腸内微生物環境(マイクロバイオーム)の改善効果も確認された。
1ヶ月間ジュースを飲んだ参加者から単鎖脂肪酸を生成する腸内細菌が増加し、これは血糖調節及び血管内皮機能の向上につながった。
血管内皮機能が改善されれば、血管拡張が円滑になり、心臓マヒなど心血管疾患のリスクが大幅に低くなる。
ただ、体型による反応の違いも観察されたという。
体重の多い参加者は脂肪代謝遺伝子で、スリムな参加者は炎症緩和の側面でより優れた効果を見せた。
専門家たちは食物繊維が豊富な生の果物を丸ごと食べるのが最も有効だが、毎日適当な量の純粋オレンジジュースを飲むことも長期的に心臓の健康と血流支援に有意義な利点を提供すると強調している。
以上、毎日経済参照
これまでの知見
オレンジには、カロテノイド(β-カロテン・ルテイン・β-クリプトキサンチン)やフラボノイド(ナリンゲニンなど)を含む多様なフィトケミカルが含まれているほか、アルデヒド・エステル・テルペン・アルコール・ケトンといったオレンジの香りを生み出す多数の揮発性有機化合物も含んでいることが知られている。
また、果肉ほど美味ではないが、オレンジの皮(オレンジピール)も食べることができ、ビタミンC、食物繊維、ポリフェノール、カロテノイド、リモネンのほか、カリウムやマグネシウムといった食物ミネラルの重要成分が含まれている。
これまでもオレンジの効能は説明されており、
①糖質
柑橘類に含まれるブドウ糖は、吸収が速くエネルギー補給、体力回復役立つ。脳の唯一の栄養素でもある。
②クエン酸
体内に溜まった疲労物質、乳酸を分解し、代謝を活発化させる。食欲増進作用もある。
③ビタミンC
骨や肌の細胞どうしを網の目につなぐコラーゲンの育成を担っている。
シミそばかす生成の抑制効果、抗酸化作用による欠陥の廊下やがんの抑制効果に期待。
④葉酸
葉酸はビタミンB群の一つ、ビタミンB12とともに赤血球の生産に寄与。
遺伝子DNAやRNAの生成に寄与、妊婦の葉酸不足は退治の神経障害を引き起こす恐れ。
動脈硬化予防、コレステロールの低下に期待。