自民党派閥の政治資金パーティー裏金事件が発覚して以来、初の国政選挙となった衆院東京15区、島根1区、長崎3区の3補欠選挙が28日に投開票された。

唯一の与野党対決となった島根1区では、立憲民主党の元職が自民党新人に勝利した。一方、自民党は東京15区、長崎3区では不戦敗を余儀なくされ、3補選全敗に。

立憲民主党は東京15区、長崎3区でも候補者を当選させ、全勝。

岸田文雄政権下の補選で自民党が全敗するのは初めて。この結果は政権にとって痛手であり、与党内での動揺が広がりそうだ。

執行部の責任論も出ており、「岸田降ろし」が9月の自民党総裁選を待たずに起きる可能性も指摘されている。

自民党の茂木敏充幹事長は28日夜、記者団に対して「非常に逆風が強かった」「自民に対して大きな厳しい目が向けられている」と述べた。一方、立憲民主党の泉健太代表は政治改革の重要性を強調し、早期の衆院解散を求めた。

各地域での補欠選挙では、立憲民主党が地盤を広げる結果に。

長崎3区では、立憲民主党の前議員で社民党が推薦した候補が再選を果たした。

この選挙結果は、岸田政権の政策や自民党内部の問題に対する有権者の不信を反映していると見られ、今後は政治改革や地域のニーズに応える政策を重視することが求められることは必至だ。

【SNSの主な反応】

   「自民党の裏金問題が選挙結果に影響を与えたのは明らか。政治改革を望む声が強くなってきた」との意見が広がっている。
    「立憲民主党の勝利は新しい政治の始まりかもしれない。期待して待ちたい」とのコメントが多く見られる。
    「自民党の負けは地域の声を反映したもの。政治に対する意識が高まっている」との投稿が話題になっている。