はしゃぎすぎの感のある最近のマツダ、ここ半年間10円以上円安となったが、想定より営業 利益は伸びていないが、前期は為替差損が営業外で422億15百万円計上されていたものが今期はそれがなくなった分も含め経常利益増となっている。また、 前期は関係会社事業損失引当金繰入額が366億16百万円特損計上されていたが、今期はそれもなくなっている。そうした2つの損失計上がなくなった分だけ 利益を押し上げたともいえる。
当期についてマツダは、日本での販売は、新世代クリーンディーゼルエンジン「SKYACTIV-D」搭載車の 累計販売台数が10万台を突破した。マツダは、「CX-5」導入以来、「SKYACTIV-D」搭載車の拡販を進め、急速に拡大する国内ディーゼル乗用車 市場の牽引役となっている。新世代第4弾の「デミオ」も好調に推移、第5弾としてコンパクトSUV「CX-3」を現在投入している。
また、販売体制面では、新コンセプトの販売店「新世代店舗」の展開を開始した。居心地の良い空間を実現し、照明・インテリアに工夫を凝らすなど、マツダ車の魅力を前面に引き出す演出で、マツダブランドの発信・体験拠点として活用していく。
また、販売体制面では、新コンセプトの販売店「新世代店舗」の展開を開始した。居心地の良い空間を実現し、照明・インテリアに工夫を凝らすなど、マツダ車の魅力を前面に引き出す演出で、マツダブランドの発信・体験拠点として活用していく。
海外では、新たにミャンマーで販売を開始したことにより、ASEANに加盟する全10カ国でマツダ車の販売が行われる。また、コロンビア、台湾、南アフリカにおいて新販売統括会社の営業を開始するなど、今後成長が期待される新興国市場での販売体制の強化を図っていくとしている。
生産面はメキシコ工場が完成、すでに累計出荷台数が10万台を超え、2016年度までに25万台に生産能力を引き上げる。また、タイのトランスミッション工場を拡張し、車両生産を2016年度までに生産を開始する。さらに、マレーシアでは、生産委託会社において「CX-5」の量産を開始したとしている。
連結/百万円
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売上高
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営業利益
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経常利益
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当期利益
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12年3月期
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2,033,058
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-38,718
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-36,817
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-107,733
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13年3月期
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2,205,270
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53,936
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33,087
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34,304
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14年3月期
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2,692,238
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182,121
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140,651
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135,699
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15年3月期
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3,033,899
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202,888
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212,566
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158,808
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15期/14期比
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12.7%
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11.4%
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51.1%
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17.0%
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16年3月期予想
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3,250,000
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210,000
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215,000
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140,000
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16期予想/15期比
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7.1%
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3.5%
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1.1%
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-11.8%
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