同社は決算について、当事業年度における売上高は、前期比では直営合計で100.0%となり、 天候不順などの厳しい経済環境のなか前年実績を確保することができた。特に食品部門は、売上高前期比102.4%と売場活性化や「大九州展」などの新規 セールスが、新しい価値提案となり前年以上の実績を確保できた。
「新たな成長領域への挑戦」では、小商圏フォーマットの小型スーパー「まいばすけっと」を当事業年度において15店舗オープンし、2015年2月末現在32店舗体制で運営を行った。今後も積極的に出店を行い、札幌市内においてドミナント化を進める。
<部門別>
1、衣料品部門は、ギフト需要の取り込みのため付加価値モデルの品揃え強化、早期受注やダイレクトメールなどの販売促進を行ったランドセルは、売上高前期比は107.3%と伸長した。また、サブバックのマーケット変化に対応し品揃えを強化したカジュアルDバックは売上高前期比138.4%と大きく伸長し、結果、カバンなどが中心のトラベル&スポーツ部門は売上高前期比100.2%と前年実績を超過した。また、話題のアニメ商品や知育玩具などニーズの高い商品の在庫の確保・品揃え強化を行ったトイ・ホビー部門は売上高前期比103.9%と売上伸長を図ることができた。結果、度重なる天候不順があったものの衣料品部門の売上高は337億67百万円(前期比96.5%)と前年実績から3.5ポイントのマイナスに留めることができた。
2、食品部門は、3月度に大型の活性化を行ったイオン札幌元町店が売上高前期比103.2%と伸長するなど、新たな価値提案を行った店舗が売上を牽引している。部門別では、高単価高品質商品の国産和牛肉の品揃え強化や、週末やハレの日の食卓に人気の焼肉セットの新規商品開発などニーズの変化に対応した畜産部門が売上高前期比106.9%と大きく伸長した。また、当社オリジナルのサンドイッチコーナーの設置など満足の拡充のため品揃えの強化を行ってきたベーカリーは売上高前期比106.6%と支持された。結果、ディスカウントストアをはじめとする競合の出店が相次ぎ競争環境が激化するなか食品部門の売上高は873億67百万円(前期比102.4%)と前年以上の実績を確保することができた。
3、住居余暇部門は、専門店化の推進を実施している部門が好調に推移した。なかでもイオンのサイクル専門店「イオンバイク」を旭川と釧路に新規オープンし計4店舗体制に拡大するなど積極的な展開を行ったサイクル部門は売上高前期比110.6%と大きく伸長した。また、シニア化が進む市場に対応するために「大人用紙おむつ」や「杖」、「介護靴」などの定番強化を行ったサポートシニア部門は売上高前期比106.0%と伸長した。結果、消費税増税特需の反動など厳しい経済環境のなか住居余暇部門の売上高は318億27百万円(前期比97.7%)と前年実績から2.3ポイントのマイナスに留めることができたとしている。
なお、小型スーパー「まいばすけっと」は、コンビニのスーパー版のような小型店舗。
イオン九州も北海道の必死さを少しは見習うべきだろう。
連結/百万円
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売上高
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営業利益
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経常利益
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当期利益
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12年2月期
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151,107
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7,650
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7,063
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2,403
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13年2月期
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152,054
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8,052
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7,677
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3,033
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14年2月期
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156,159
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8,491
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8,257
|
5,036
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15年2月期
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156,182
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8,080
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7,765
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4,141
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15期/14期比
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0.0%
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-4.8%
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-6.0%
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-17.8%
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16年2月期予想
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161,000
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8,200
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7,800
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3,700
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16期予想/15期比
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3.1%
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1.5%
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0.5%
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-10.6%
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