同社決算について、売上面では消費増税前の駆け込み需要により一時的に伸長したものの、その後は消費増税の影 響による個人消費の回復の遅れが想定以上に長引き、売上高は2,264億5百万円(前期比98.3%)と大変厳しい状況で推移したが、その他の事業に属す る「ワイドマートドラッグ&フード」及び「イオンバイク」は、新規出店や収益基盤の強化に努めた結果、売上高は前期より伸長した。
そ の他の営業収入は、2014年7月にオープンした「イオン多々良ショッピングセンター(宮崎県延岡市)」や2013年11月にオープンした「イオン小郡 ショッピングセンター(福岡県小郡市)」、テナントゾーンを増床した「イオンモール鹿児島(鹿児島県鹿児島市)」が寄与し、157億58百万円(前期比 103.8%)と増加した。
利益面では、消費増税を契機に低価格志向が強まる中、生活応援のため、衣料品、食料品、住居余暇商品など商品本 体価格の値下げを行い、税込価格を据え置いて提供したが、売上総利益率の回復が計画より遅れた。また、夏場の天候不順の影響を受け、衣料品や季節商品の売 上が低調に推移したことなどもあり、売上総利益率は前期より0.4ポイント下回った。
販売費および一般管理費は、電気料金の単価上昇が予測されたことから計画的な運用を行い、前期から使用量の削減を行ったものの、電気料金総額では前期より増加した。また、収益拡大に向けた販促活動を積極的に実施したことによる販促費の増加などもあり、783億85百万円(前期比101.0%)となった。
以上の結果、2015年2月期の営業収益は、2,421億64百万円(前期比98.6%)、営業損失は、▲16億93百万円(前期は4億76百万円の利益)、経常損失は、▲11億6百万円(前期は6億58百万円の利益)、当期純損失は減損損失(34億60百万円)の計上などにより、▲36億8百万円(前期は2億66百万円の利益)となったとしている。
当期末の総合小売事業の店舗数は、GMSの新規出店1店舗を含め、GMS48店舗、スーパーセンター5店舗で、当期の売上高は2,011億68百万円(前期比98.1%)となっている。ほかHCなどは割愛。
以上、
イオングループの店舗展開の場所決めは、銭をドブに捨てるような動きも見られる。スクラップ&ビルドといえば聞こえが良いが、1~2年でスクラップとは、開発責任者の開発部隊からの排除が必要だろう。
九州では、イオンモール福津という巨大商業施設のすぐ近くに古賀ショッピングセンターがある。建物も古く、損益にはあまり影響しているとは思えないが、センターはイオン九州が経営している。何かグループでチグハグなようでならない。
連結/百万円
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売上高
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営業利益
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経常利益
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当期利益
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12年2月期
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249,145
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3,037
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3,030
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712
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13年2月期
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252,196
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2,643
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2,843
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690
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14年2月期
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245,614
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476
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658
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266
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15年2月期
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242,164
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-1,693
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-1,106
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-3,608
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15期/14期比
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-1.4%
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16年2月期予想
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246,000
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2
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300
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-1,100
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16期予想/15期比
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1.6%
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