町おこしは牛(中村春光)

平成16年5月08日
 イモとカボチャとダイコンとより !

 牛≠フ素晴らしい方向感覚、記憶力、そして生まれ育った故郷を想う心。人間以上に優れている感性を持っている事実。深く感銘したものであった。一度ツマズイた所は、絶対に通らない。一度糞尿をした所の草は何年経っても喰わない。忍耐力がある。そして悠々たる粘り強さがある。牛≠ヘ本当に素晴らしい動物であり、
 農民の手足でもあった。後年―私がレストランを設立したとき、迷わず牛右衛門≠ニ命名したのは、そんな経緯と農民として、また、人間としての強い思い入れ≠ェあったからである。
現在、長崎県の和牛は九万三千百頭(内肥育牛三万五千頭)で、繁殖牛と認定している牛は、五万八千百頭である、以前は二十万頭以上の牛がいたことからすると約半分に減少しているわけで、現在でも毎年生産者も頭数も減っている。生産者が老令化していること。生まれてから販売までが二年サイクルになっていること等々、むずかしい問題をかかえているが、営農部は、獣医師を含め、地域の産地化を目指して日夜頑張っているのである。安福三号の子が、九千頭いる。更新の相手方を探すのも急がねばならない。種雄牛も糸晴美から福富まで八十四頭を対象としている。
これも行政、地域生産者共に話し合って、少数精鋭の市場性の高いものに早く切り換えなくてはならないようである。中山間地の県下全地域は今後畜産を除いては考えられないのである。牛は農の神である。畜産こそあらゆる町の先頭に立ち町おこし≠フ原動力にならなくてはならない。
 ―何よりも黒毛和牛の牛肉は旨い。―(ウン)
 
 

 



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