アイコン 中国軍最高機関5人解任で崩壊 不正腐敗7人中5人失脚 血生臭い政界抗争

Posted:[ 2026年1月26日 ]

2022年10月に禁断の第3期目に入った習近平政権、機を一にして習氏自らが任命した軍最高幹部クラスや高官たちの更迭・失脚が相次いでいる。
中国軍は特に習氏が軍に昇格させたロケット軍の司令官が更迭されたのにはじまり、多くの高官たちが失脚・更迭されている。

現地では、習氏が自ら不正腐敗を身を切りながら実践していると体裁の良い論評もあるが、政権+長老たちによる北載河会議(毎年夏開催)、長老メンバー派閥(共青同など)が動き、軍を中心に習派閥の軍人に対する不正を暴き出しているものとみられている。

今回は中国で習主席をトップとする軍事行動を決定する機関の「中央軍事委員会」で発生した更迭事件、張又侠副主席と劉振立委員が更迭され、残るメンバーは2人(習氏と張昇民副主席)だけという異常事態となっている。
一連の不正不法摘発を調査摘発しているのは、陸軍出身の張昇民、2017年1月に中央軍事委員会紀律検査委員会書記・党委員会書記に就任、2017年10月の19回党大会で中将から上将に昇格し中央軍事委員会のメンバーとなり、以来、規律委を担当している。

 



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日本の大手新聞社は、張昇民氏の履歴につき、海軍出身とし、苗華が海軍にいたときに関係していと断定記事を掲載していた。
(筆者は、張昇民氏は共青団と関係している可能性があるとみている)
共青団閥・・・胡錦涛前国家主席、故李克強首相・・・
福建省閥・・・習氏17年間在籍、蔡奇中央政治局常務委員・常務書記で序列5位ながら実質№2とされている。苗華など多数、
習氏の太子党の関係、太子党とは親の七光り組、党組織、政界、軍部に大量に就任しており、親が最高幹部クラスでは習氏や習氏の親と関係が強く、今回、失脚した張又侠副主席(軍部№2)はその代表格の一人、親同士が同郷。

特に軍部は前任者の胡錦涛が組織に介入せず、江沢民一派が牛耳っていたことから、不正腐敗の摘発を王岐山常務委員が陣頭指揮、軍部にも介入し、最高幹部クラスの江沢民一派を徹底的に摘発し、習氏に敵なしの状況を提供した。2017年の党大会で常務委員の任期は切れたが、異例の副主席に就任した。ただ、その後は親族の不正腐敗で実質失脚している。そうした軍部のポストは習派=福建省閥を着任させていた。

張昇民氏の最近の略歴
2014.12—2015.11 第二炮兵政治部主任(陸軍出身)
  (2014.09—2015.01国防大学战略指挥培训班学习)
 2015.11—2016.07 中央军委、训练管理部政治委员
 2016.07—2016.09 中央军委、后勤保障部政治委员(正大军区职)
 2016.09—2017.01 中央军委、后勤保障部政治委员(正战区职)
 2017.01—2017.10 中央军委、纪律检查委员会书记、党委书记
2017.10— 中央军委委员,中央纪委副书记,中央军委纪律检查委员会
2025年10月、中央軍事委の副主席に就任

海軍不正
2017年9月、海軍等の不正摘発
中央軍事委員会は、呉勝利前海軍司令官、房峰輝前統合参謀部参謀長、張陽中央軍事委員会政治工作部主任の3人を拘束し、別に張陽氏の部下の杜恒副主任も拘束、空軍司令官の馬暁天氏を更迭した。・・・いずれも上将クラス。

2017年7月、習主席の後継者と目された孫政才重慶党書記が巨額賄賂で摘発され失脚、その報復に習氏が上記3人(胡錦涛氏に近いとされる)を拘束したともされている。孫政才氏はその後無期懲役、個人財産没収の判決を受けている。
孫政才氏と胡春華氏(胡錦涛派)は次世代とホープとみなされていた。習派の孫政才氏が失脚、2022年10月の20回党大会では首相に胡春華氏の就任が確実視されていたが、習氏は李強氏を就任させ、一部では孫政才を失脚させた報復とみられている。

最近のこれまでの摘発・失脚・解任事件
2022年12月、肖亜慶元工業相、収賄容疑で公職解任、党追放。
2022年12月、不正により副次官以上「中管幹部」32人失脚。
2023年7月、秦剛外相不倫更迭、後任予定の劉建超外交部長失脚、王毅元外相を再任

<2023年12月、9人解任>
【ロケット軍】・・・習氏が陸軍から切り離し独立させた経緯がある。ミサイル部隊。
①周亜寧(元司令官、上将)、
②李玉超(前司令官、上将)、
③李伝広(副司令官)、
④呂宏(装備部長)
【軍連合参謀部】・・・
⑤張振中(副参謀長=参謀次長に相当、元ロケット軍副司令官)
【軍装備発展部】・・・
⑥饒文敏(副部長)、
⑦張育林(元副部長)
【空軍】・・・⑧丁来杭(前司令官、上将)
【南部戦区】・・・⑨鞠新春(戦区海軍司令官、元装備発展部副部長)

別途更迭、
全人代代表の①徐忠波上将・軍政治委員
政商会議メンバー・・・②呉燕生(中国航天科技集団会長)、③劉石泉(中国兵器工業集団会長/航天科工社長)、④王長青(中国航天科工集団副社長)の3委員解任。
(宇宙ロケット、ミサイル開発の航天科工の袁潔会長(宇宙開発の副指揮官)も不正に関与している報道もあり)。

2025年6月、9人失脚
中央軍事委の何衛東副主席
中央軍事委の苗華委員(習氏側近/福建省閥)

●2025年12月、
董軍国防相・・・・解任報道、降格処分か・・・国防省報道官全面否定
薫氏は海軍前司令官、海軍トップの2人が解任され、海軍の信用はなくなり国防相ながら中央軍事委にも就いていない。失脚した苗華は異例に陸軍から海軍に移り習派工作していたとされ、苗と薫は関係が深かったという。ただ、国防相は前任も解任されており、2代解任が続けば習派の権力は内外に失するものとなり、処分が回避された可能性もある。

●2026年1月、
下記2人を重大な規律違反により調査中・・・実質失脚
張又俠・・・中央軍事委員会副主席・中央政治局委員
劉振立・・・中央軍事委員会委員・中央軍委連合参謀部参謀長

米国は憲法で大統領の任期は2期までと明記されており、トランプ氏の任期は残り3年、中国も毛沢東以外、3期を務めた主席はおらず、2期を原則としてきた。しかし、2012年登場した習近平氏、不正腐敗撲滅により江沢民一派など政敵を殲滅し、独裁体制を整え、何を間違えたか3期目を胡錦涛前国家主席の反対を排除し就任した。ただ、3期目に入るために、新コロナで経済が不透明な中、共同富裕論をぶち上げ、高騰したマンション価格を下げさせようと、いきなり不動産開発業者に対する融資規制を強化(三条紅線策)させ、不動産バブルを強制的に崩壊させた。しかし、不動産開発会社が最大手含み多くが経営危機に瀕し、国民は不動産で焦げ付き、不動産会社の社債で焦げ付き、国民の信頼を失い、4年を経過しても不動産価格は下がり続け、住宅産業の大きな経済波及効果も消滅、失業率も高く消費を筆頭に内需不振が続くままとなっている。

長期政権は独裁政権になりやすく、習氏は3期目にあたり最高決議機関の中央常任政治局委員(6奉行)すべてを習派にしていることからも窺い知れる。

昨年10月の日本の公共TV報道では、習氏は軍の掌握ができず、張又侠氏が軍の実権を掌握との報道もあったが、張氏は習氏の盟友であり、それ以上になることはないどころか、今回失脚してしまった。中国担当の解説委員の未熟さが窺える。習氏と残った張昇民氏は副主席に昇格したものの規律委畑、全軍を統括指導する立場には・・・。胡錦涛氏は軍部には手を付けず、習氏が国家主席に就任するまで江沢民一派が占拠していた。その軍部を習氏は1期目(2012~2017)で、不正腐敗摘発により関係者を更迭制裁し、軍幹部たちをすべて習派もしくは無色者に入れ替えてきた。その当時、習氏が任命したトップや最高幹部たちが、今度は不正・不法で摘発され、更迭され続けている。

20回党大会で胡春華副首相が首相になると見做されていたが任命されず習氏側近の李強氏が就任、胡春華氏は胡錦涛前主席の弟子であり、ともに共青団出身。

そうしたこともあり3期目の習氏に対して、習氏のお家芸の不正腐敗摘発を逆手に取り強行摘発しているものとみられる。
当然、習氏の経済運営の失策も反習派が水面下で勢力を増す要因となっている。
任期は2027年10月まで、健康上の理由などデッチ上げない限り来年10月まで続くものとみられる。4期目を狙う可能性も否定できないが、これほどまでの習派側近たちの不正失脚でありえない。ただ、台湾侵攻を実行に移し、非常事態を宣言して4期目に入る可能性は残るが、中央軍事委を崩壊させ、身内を大きく損なっており、ほとんど考えられない。

レアアースで米経済が成立しなくなる中国とはコトを構えたくない、レアアースで金の玉を抜かれトランプは2029年1月20日までの任期だ。

規律委を率いる張昇民氏は2025年10月に副主席に就任。


スクロール→

2022年第20回党大会任命の中央軍事委員会メンバー

1

習近平

主席

国家主席

 

備考

2

張又侠

副主席

上将、習氏盟友

失脚

重大な規律違反

3

何衛東

副主席

空軍上将

失脚

重大な規律違反

4

李尚福

委員

国防相

失脚

装備参謀長・解任

5

劉振立

委員

上将、参謀長

失脚

重大な規律違反

6

苗華

委員

海軍上将、習側近

失脚

重大な規律違反

7

張昇民

委員

上将→現副主席

規律委書記

☆苗華氏は福建省人脈で習氏側近、政治工作部主任であり現国防相より上位だった

☆25年10月、苗華氏を核に福建省人脈関係の何衛東、劉振立ら軍関係者9人が失脚。

☆そして誰もいなくなった・・・。台湾侵攻どころではない。

 

 

 


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